2013/04/16   脳から腸へ?

以前、花粉症で苦しんでいるときに、原因のひとつは「腸が汚れていることだ」と聞いた。
"汚れている"なんていう直接的な言い方ではなかったかもしれないが、それほどのインパクトがあった。だって、腸内フローラの対極にある自分の腸って......。ううっ~
その後、無糖ヨーグルトを毎日200~300g食べ続けた。
もう数年になるだろうか、今は花粉症で苦しむことはほとんどない。
便秘知らず、下痢知らずで、いま腸の中はお花畑になっている――はずだ。

腸は、どの臓器よりも古くからある原初的な臓器なんだそうだ。
腸しかない生き物もいる。
クラゲやイソギンチャクがそうだ。
脳はない。
しかし彼らには、食欲があり、子孫を残そうとする欲求もある。
腸そのものが思考しているのだという。

そもそも腸って、人間の身体の臓器の中で、その機能を維持するために消費する血液の量がいちばん多い。
脳がいちばん血液を消費しているように思っていたが、脳は3番目くらい。
腸が30%くらい、腎臓が20~30%、そして脳15%、骨格筋15%と続く。


「内臓は小宇宙」といったのは、三木成夫だ。
『胎児の世界』などの著書が有名な、自然科学者というか、自然哲学者というか思想家というか。
『内臓はこころ』という著がある。
内臓そのものの動きが、こころの動きとして現れるという。
そして、すぐれた言葉の形成は、豊かな内臓の感受性から生まれる――とも。


ほんの少し前、「脳」が話題となっていた。
脳科学者たちの本も随分読んだ。
いまでも読んでいる。
でも、腸科学者っていないよなあ。内臓科学者もいないよなあ。
医者は科学者とは違うし――。

三木成夫のような人物に、もっともっと語ってほしい内容ではある。
いま内臓に注目している。





2013/04/10   神の時代から、科学の時代へ、そして・・・・・

「継続は力なり」とはよくいわれることですが......。
半年も更新しないなんて、いけないですね。自己反省
いうわけで(どういうわけで?)、新月の今日、久しぶりの更新。

最近、読んだ本の中から考えたこと。

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時代が大きく変わる時というのが人類史上、何度かあったことは間違いない。
それは、グーテンベルグの印刷技術の発明だったり、産業革命であったり。

1980年頃、劇場で見た映画『ヘアー』の挿入歌「アクエリアス」では、21世紀は「アクエリアスの時代」が来るとうたわれた。
   月が第七宮に入り
   木星と火星が直列になるとき
   平和が諸々の惑星を導き
   愛が星々の舵を取るのだ
   いまアクエリアスの時代の夜明けの時

1999年、ノストラダムスの大予言は、実現することなく、21世紀へになったが......。


少し遡る。
産業革命が始まる前、
(産業革命は、18世紀から19世紀にかけて起こった社会構造の変革。
イギリスでは1760年代~1830年代にかけて漸進的に進行した/ウィキペディアより)、
1755年11月1日、ポルトガル西南部リスボンで大地震が起きた。
推定マグニチュードM8.5-9.0。

当時のリスボンの人口27万5000人のうち、最大で9万人が死亡。モロッコでは、
津波などにより1万人が死亡したとされている。
この震災によって、人の思想に大きな変化が訪れた。

それまでの"世界は神が創った最善のもの"という、神中心の世界だった。
それが、人間の理性こそが信頼できるもの"で、
"数学と科学の力で世界を理解しコントロールしていこう"という、
人間中心の世界へと変貌を遂げたのだ。

世の中の自然法則を数学や科学で把握することで、
自然を支配し、操作し、制御するという考え。

実際に、リスボン地震の後、地震学が誕生している。
地震を科学の力で制御できる方法を探るということ。

そして産業革命が起こる。
産業革命は、科学万能、テクノロジー万能の考えのもと、世界は人知を越えるものではなく、
人間の能力によってコントロールできるもの。
予知し制御できるもの、科学万能の時代となったのだった。

人は、人を高速で移動させ、
さらには人を月まで送り、
原子力で爆弾をつくり、エネルギーを取りだし、
遺伝子を組み換え、
コンピュータは個人仕様になり、
インターネットを地球全体に張り巡らせ-----

ところが、科学・テクノロジーは、人知を越えることとなる。
2011年、フクシマ
科学は、世界は、コントロールできないものへと変わってしまった。


人が生みだしたテクノロジーが、今では人の手に負えないほど、
巨大化、複雑化してしまったのだ。

巨大化、複雑化したテクノロジーは、もはや制御や予測を超えた存在になってしまったという。

津波や原発事故を、想定できなかったことに対して、
一部の人の打算的で意図的な排除の産物であるという論者がいるが、
それは、事態の真の深さをとらえていないという。
人間や科学に対する万全の信頼はもうすでに大前提とはならず、
人間がどんなに頑張っても、ダメなことがあるということを示していることに
気付かなければならない。

時代は、カオスの時代になりつつある。
カオスって・・・・・
普通、初期値と法則がわかっていれば、結果はすでに決定されているものだ。
ところが、「カオス」とは、原因と結果でいうと、原因がはっきりしていて、法則も
わかっているのに、複雑で不規則かつ不安定なふるまいがおこなわれ、
結果が予測不可能になってしまう現象のことをいうのだそうだ。

だから、フクシマは、人の努力が足りなくて起きたのではなく、
古典的な産業か社会が終焉したことの象徴的な出来事なのだという。

人が生みだしたにもかかわらず、人が制御できなくなったテクノロジーによる
破壊的な問題は、終わったわけではない・・・・・。

7~8年後には、人間の脳の容量を超えるコンピュータチップができると、
以前のブログで書いた。
巨大化するテクノロジーは、人の予想のつかないカオス状態に向かっていくのだろうか。




『今を生きるための哲学的思考』黒崎政男著
を読んで