2012/05/02   森 達也著『オカルト』

オカルト」という言葉を久しぶりに目にした。
森 達也著『オカルト』。何ともストレートなタイトル。
「オカルト」って、最近聞かなくなってきた言葉のひとつだったのではないだろうか。
意味合いの延長線上には「スピリチュアル」という言葉があるのかもしれない。
しかし、「オカルト」という字面からはあいかわらず"怪しげ""うさんくささ"がプンプンと漂ってくる(いい意味で!)。

『オカルト』には、スプーン曲げの清田益章や秋山眞人などが登場する。
ほかにも出てくるのは、超心理学者、心霊研究者、陰陽師、UFO観測家、臨死体験者、そして最後には、TVや著書で話題のメンタリストDaiGo......。

科学的な根拠があかされないが、それでも否定しきれない世界......。


昔から思っていた。
霊界があるのかないのか、幽霊がいるのかいないのか、UFOは存在するのかしないのか......こういった「オカルト」話しは、後々には科学的に証明されるだろうと。
天動説が主流だった時代に、当初は地動説が受け入れられなかったように、時代が進めば何が真実かは少しずつ明らかになってきたように。

しかし、
スプーンを曲げられるとして、それはなんの役に立つの? ってずっと思っていた。
スプーンが曲げられることで、車体の板金技術に活かせるとか、宇宙ステーションでの船外活動を念じるだけでできるとか、そこまでくれば何となくわかるんだけどなあ。


どうも現在の「スピリチュアル」との違いを感じるのは、その辺なのかもしれない。
今の「スピリチュアル」は、割と具体的に"救われたい""楽になりたい""よりよくありたい"といった具体的な目的があって、そのために存在するもの......なのかな。
でも、そうなると「新興宗教」との境が微妙なんだよね、きっと。


以前このブログにも書いたが、仏教の「無記」という言葉が好きだ。
あるかもしれないし、ないかもしれない。だから決めつけずに、結論は出さない。
決めつけてしまうことは、知の体系を閉じてしまうことになるから。
閉じずに、開いたままでいる。
当分、これらの世界には寄り添っていくのだと思う。




実は、スプーンを曲げたことがある。
幽霊は見たことない。
UFOを見たような気がするが確証がもてない。
人の肩こりは治せたことがある。
でも、勘違いかもしれない。本当かもしれない。

さてさてこれから何を経験できるやら......。楽しみだ。