2012/01/03   変わらなきゃいけない年なのだ

昨年の目標のひとつに「120冊の本を読む」というのをあげていた。
昨年末、数えてみたら114冊だった。
目標には達さなかったが、いいタイミングでいい言葉にたくさん出会えた。

特に、ビジネス系の本ばかりを読んでいるワケではない。
エンターテイメント系や歴史物、ファンタージなど、はっきりいってジャンルはバラバラ。
でも、自分の琴線に触れるなにかには、ジャンルに関係なく出会えた。
年末に読んだ、内田樹著『呪いの時代』もおもしろかった。

その中で、考えさせられた内容のひとつ。
自民党時代の首相の話が書かれている。


その首相には、実現すべき政治的ビジョンがなく、情理を尽くして有権者に伝え、その同意と支援を取り付けるという発想がなかった。
彼の政策はすべて、
「すでに起こってしまったトラブルやミス」の「尻ぬぐい」であり、
すでに現出してしまった「困ったできごとへの対処」しか語らない。

自民党の政治のみならず、今の民主党の政治も大同小異。
政治家の発言を注意して聞いてみるとよくわかる。
自分の、あるいは政党の政治的な主張をしているのか、
今起こっていることに対する対処だけを言っているのか(あるいは、今起こっていることへの批判だけをしているのか)・・・・・。


読んでおもしろかったのは、"なるほど"と思ったからだけではない。
これは、政治のことのみならず、会社の経営にも当てはまると思ったからだ。


小さな会社でも経営していると、銀行さんと付き合うこともある。
そこで必ず言われれること。
「当期、これだけの売り上げがあったわけだから、次は10%アップぐらいが目標ですね」とか、
「前期、これだけマイナスだったから、今期はここは抑えて、これだけプラスにしなきゃいけないですね」。
そして、その数字の目標に対しての、できるだけ具体的な対策を求められる。

当たり前だといえば当たり前なのだが、社長として陥りがちなこと、それは、
「対策、対処しなければならないことを社員に強いてしまう」こと、ではないだろうか。


状況が厳しいから・・・・・と社員に我慢を強いてはいなかったか?
赤字の時のツケの尻ぬぐいをさせてはいなかったか?
その先にあるべき"ビジョン"を、社員と共有できていたか?

批判していた政治家と同じことしかやっていないようじゃ、恥ずかしいではないか。
社員のみなさん、すみません。
そんな経営者だったかもしれません。


会社は、営利を目的とし、経済活動を推進するためにあるもの・・・・・である。
しかし昨年、我々は、自然の大きな激震のあと、「人の幸せよりも、経済活動を優先させる愚かさ」をたくさん目の当たりにしてきた。
そして、どうもそれは違うんじゃないかと思い始めた。



たぶんもう、今までの考え方を変えなきゃいけない時期なんだと思う。
"奇跡の復興"を遂げた20世紀の日本を振り返り、
「やっぱり物づくりでしょ日本は」と言っていること自体がもう古い。
物づくりで急成長していた時代には、誰も"物づくりが日本を救う"なって言ってはいなかった。だってそれはその時代には、当たり前のことだったから。
"物づくり"なんて言い出すころにはすでに遅い、手遅れなのだ。

20世紀を振り返って、古き良き時代を取り戻そうというのは、ありえないことなのだろう。
きっと、それでは乗り越えられないのだ。
21世紀には、新しい価値観、人のつながり(組織やコミュニティのあり方)、考え方が必要になってくる。それに少しでも早く近づき、自分のものにしなければならない。


「社長! ご決断を!!」
「だっからよ~!
 2012年からは、21世紀型の社長になるのだ!!」







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