2011/11/05 休んだあとにくるもの
毎週土曜の午前中に太極拳をやっている。
太極拳といっても、健康太極拳だから本格的武術ほどは激しくない。
厳しくもない。
もう随分長いことやっているから、ひと通りの型は憶えている。
次はどういう動きか、考えなくても体が自然と型をなぞっていく。
考えなくても動けるのだが、やればやるほど師範との動きに、微妙な違いがあることに気づく。
このところずっと、"股関節をゆるめる"という大命題ができなくて、教室でも「できねぇ~」とつぶやいたりして、落ち込んでいた。
先月から仕事がたて込んできたこともあり、2週続けて休んだ。
今の教室にきてから休むのははじめて。
しかも先月は、教室自体の休みもあって、5週のうち2週しか参加できなかった。
先週も休みで、久しぶりの稽古だったのだが・・・・・。
なんだか、動きがよかったのだ。
実は最近、自転車で転けて、肩と股関節の外側を強打し、
今も少し痛みが残っているのだが、歩くときも時々ぎこちなくなったりしていたのだが、それなのに自然に動けたのだ。
しかも、"股関節をゆるめる"感覚が、すっと入ってきたような気がしたのだ。
なんだ、なんだ、これは!?
スポーツとか武術とかで、練習を積んで積んで、鍛えに鍛えて、技を習得しようと何度も何度も繰り返して、でも最後の壁をなかなか乗り越えられないときがある。そんなとき、いったいどうするか。
「一度、休みなさい」と言われたことがあった。
休む効果。
久しぶりに実感した。
休むことが、物事が好転する要因になる、ということに対しての裏付けを持っているわけではない。
あくまで自分の感覚だ。
ただ以前から感じているのは、ひとつのことに煮詰まったときには、そのことからまったく離れた何かをやったり考えたりしたほうが、煮詰まりは解消しやすいということ。
企画を考えるときも一緒だね。
ビールの企画を考えるとき、ビールのことばかり考えていたら、"おいしい"企画はできないってこと。
だけどこのあと、本当に自分のものにするために、つかまえたと思った感覚を、何度も繰り返し実感して体感して、意識してできるようにならないといけないんだけどね。
いただいたような気がした、かすかな感覚を大切にして、それに磨きをかけねば!
「社長~!」
「ちょっと待った!! 企画に煮詰まったから休ませろっていうんじゃないだろうな?」
「あっ、ずぼ・し・・・・・」
「だっからよ~!」
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